長崎県はアジの漁獲日本一を誇り、その中でも五島灘の特定地域で獲れるものは、いわゆる外洋の回遊魚とは違い、瀬付きのマアジと言われ、体脂肪含有が多く、高い評価を得ています。
これをさらに活魚として出荷に耐え得る工夫をしたものが「ごんあじ」です。
アジは、庶民の魚として古来より重用されています。
特に江戸時代に書かれた「本朝食鑑」では、その味の良さがべた褒めされているほどです。
現代でも、日本人に最も親しまれている魚として、家庭料理に、おもてなし料理に幅広く活用されています。
「ごんあじ」とは長崎県の五島灘に生息している黄金色をした瀬付きのマアジを指しますが、生息地域だけでなく、姿や特徴も他の長崎の海域で獲れるマアジと大きく異なります。
ちなみにネーミングについては、五島灘の「ご」と、黄金色の「ごん」を語呂合わせして、「ごんあじ」と付けられました。
頭を良くするためには、脳の働きを活性化することが重要です。
それを助ける働きをする物質が、現在注目を浴びているDHA(ドコサヘキサエン酸)です。
アジにはDHAが豊富に含まれています。
成人病の原因のひとつにコレステロールの蓄積があります。
EPA(エイコサペンタエン酸)にはコレステロール値を低下させる作用があり、血栓症や動脈硬化などの予防に効果があります。
アジにはEPAが豊富に含まれています。
カルシウムは、丈夫な骨を作るだけでなく、神経バランスを安定させる働きをもっています。
魚介類は豊富なカルシウム源です。
広い海から、いきなり狭い生簀(いけす)に入れられた魚はストレスを感じ、その結果、最初は元気な魚も弱って味が変わったりします。
新三重漁協では魚にストレスを起こさせないてめの工夫をこらし、生簀に1週間から10日間程活かし込み、活魚や活〆で出荷します。
そのため、店舗の生簀に入れてからも活かしに耐えることができ、歩留まりが良くなるといわれています。
また、天然の活魚は、活かし込むことで霜降りの牛肉と同じように脂肪が体全体にまわり、身が引き締まって美味しさが増します。
活魚はもとより、鮮魚でも長崎をはじめ、各地市場で格別の評価を受けています。
この工夫が「ごんあじ」の美味しさの秘密でもあるのです。
五島列島と西彼杵半島にはさまれた水域を五島灘といいます。
その中でも「ごんあじ」の主たる生息地は水深60m~100mの瀬で、潮の流れが速く、プランクトンが豊富で、魚にとっては絶好の住み良い場所です。
しかも、新三重漁協の漁港は漁場まで、40分~2時間という近さ、鮮度の保持に最適です。
「黄金ぶり」「黄金ひらまさ」は、ごんあじと並ぶ当漁協のブランド魚です。
『長崎県適正養殖業者』の認定を受けた養殖業者が、長崎県産の新鮮な生餌と、安心安全な配合飼料を与え、恵み豊かな三重の海上生簀で育てています。
見た目がそっくりなブリとヒラマサですが、実は大きな違いが幾つかあります。
明確な見分け方としては「口の端の形」で、ブリの口の端は四角く角ばっている一方、ヒラマサの口の端は丸みを帯びています。
また、ヒレの部分が中央を走る黄色い線に乗っているのがヒラマサ、外れているのがブリです。